【世界行ってみたら・・⑦番外編　SAKURAの国、日本】

2015/04/07
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桜が満開を迎えてから数日が経ち、あっという間にもう散り始めていますね。
日本人の心、なんて称される桜の花。
世界的にも日本のSAKURAはもはや有名、見ておきたい日本の風景のようです。

何度も登場したグアテマラ＆ノルウェーご一行は来日が2月だったので桜には出会えませんでしたが、梅の花を見つけ、これサクラ？と興奮。
それは梅で桜はまだあと1カ月以上咲かないよ、と言うと残念そうでしたが、1か月位したら桜前線の予報が始まる、と言ったら何だか急にうっとり。
お花の開花予想を、国レベルでニュースにするなんてなんてロマンチック！日本人は本当に桜を愛しているんだね～と言われました。
私には当たり前の春のニュースになっていたけれど、確かにいくら国花とは言え、その花の開花状況を連日ニュースで報道し、天気予報にお花のマークが並ぶ国なんてなかなかないのかも。
きっと、世界行ってみたらシリーズを彼女たちがやるとしたら、
“日本は春が近づくとSAKURAの開花が天気予報で報道される国”
と書くんだろうな、と思いました。

先週来日したのはアリゾナから来た台湾系アメリカ人の友人家族。
お花見に最高な時期に来日し、桜を満喫したようですが、驚いたことがあるようで。
その驚きを伝えてきた会話がこちら。
友人　　“桜って一週間くらいしか咲かないんだね、知らなかったよ！”
私　　“そうだよ～、このタイミングで来れて本当にラッキーだよ！”
友人　“でもさあ、せっかくこんなに綺麗なのにもったいないよね。1か月位咲いていればもっといいのにね！”

私・・・
（＠０＠）・・・いや、むしろ嫌だわ！！！ｗｗ

ゴールデンウイークになっても咲いてる桜とか、風情も何もないｗ
思わず“You’ll miss the point then!”と言ってしまいました。
が、向こうはどのポイント？と言わんばかりの困惑の表情。
綺麗な花なら、長く咲いている方がいいでしょ？
しかも、日本人は桜が大好きなのに1週間しか楽しめないなんて悲しくない？といった所。

風情って、風景＋感情（ってことですよね？）。
その感情を通しているからこそ見える美があって、その感情、感性って国や地域それぞれで培われるものだと思います。
だからこそ世界で色んな文化があって、いろんな美しさがある。
現地の人と全く同じ風情を感じるのは難しくても、出来るだけそれを感じたいし、自分たちの持つ風情を出来るだけ多くの人にも感じてもらいたいなあ、伝えたいなあと私は思っています。

 

とは言え、“桜の美学”を海外の人に説明するのはなかなか大変な事。。
桜は咲いたらすぐに散ってしまう、その“儚さ”こそがスペシャルで、だからこそいいんだよ。
とか
日本は春に卒業や入学があって、東京あたりだとちょうどその時期に桜が咲くから、桜と人生の特別な日の思い出を重ねる人が多いし、桜をテーマにした歌も多いんだよ。
とか。。。
でも、なんか答えはこれだけじゃない気がするし、もっと深い気がするんです。むむむ。
海外の人に聞かれて改めて考えさせられる、日本人の捉える“桜の美の哲学”。
なんで数ある春の花の中で桜だけがここまで特別なのか、なんで桜は散るからこそいいのか。

私自身が気になって、ここ一週間クラスのウォーミングアップで皆にこれを聞いています。
すると皆、ものすごい困り顔ｗ
先生それ、英語がどうこうの前に内容が難しいよ～との声がぞくぞく。
知ってます、だから聞いているんですｗ

どんなに言葉を知っていても、伝えたいことが無ければその力を発揮できない。
英語に世の中が注力し始めているのは素晴らしいことだけれど、自分の国や文化について語りたいことを持っていないと何も世界に発信できないと思うから、日本の文化を考える時間も大切にしなきゃなあと思うんです。
これは美JAPONやミスコンなどで、海外に日本のことを発信する機会を多く頂くようになって痛感していること。
で、美JAPONでは言葉じゃなくてショーを見て、感じてわかって！と最終的には踊っているというわけですｗ
でも言葉にしろショーパフォーマンスにしろ、自分が分かっていないと伝えられないのは同じ。私はまだまだ分からないことだらけで、探り探り”日本”を学びながら活動をしています。

  

日本人で良かったなあと思える桜の季節、
日本の風情って何？ってちょっと哲学チックに、改めて考える時間を持ってみませんか？

ちなみに写真は移動中に出会った桜たちと目黒川での撮影、すぐに人が来ちゃいましたお騒がせしましたの図でしたｗ
素敵な春の日を♪